TEM 法の長所

アスベストの同定精度が高い

・クリソタイルは管状構造を有するが、TEMにより管状構造の観察が可能
・ED(電子回折)パターンの観察から、クリソタイル、角閃石系アスベスト、その他の繊維状物質の判別が可能
・EDS分析により元素組成比を求めることで、アスベストの同定が可能

微細繊維まで観察できる

・スタントン−ポッツの仮説※では、発がん性の最も強い繊維は幅0.25μm以下の  繊維とされる。この幅の繊維は光学顕微鏡での観察は困難

繊維サイズの計測から重量濃度を推定可能

・クリソタイルは円柱、角閃石系アスベストは角柱とみなして繊維の体積を求め、
 これに密度を乗じることで重量濃度を推定できる

・繊維の長さと幅(径)における発がん性の強さの関係を示したスタントン(Stanton)−ポッツ(Pott)の仮説では、幅0.25μm以下で長さ20μm以上程度の繊維が最も発がん性が高いとされている。

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・位相差顕微鏡や偏光顕微鏡などの光学顕微鏡では最小観察繊維幅が0.4μm程度であり、スタントン−ポッツの仮説で最も発がん性の高いとされている幅0.25μm以下の繊維は観察が困難である。