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PPCPs分析

弊社では下水試料(汚泥を含む)のPPCPs(Pharmaceutical and Personal Care Products)一斉分析と、抗細菌剤、抗ウイルス剤、抗真菌剤の個別分析の実績が豊富です。
なお、平成22年秋現在、我が国におけるPPCPsの定義は明確ではありません。また、PPCPs一般について環境水、飲用水における基準等は定められておりません。

PPCPsとは

PPCPsとはPharmaceutical and Personal Care Productsの略称で、日本語では、医薬品及びその関連製品などと訳されています。薬事法でいう医薬品のほかにパーソナルケア製品といわれる虫除けや日焼け止め、化粧品のほかに動物用医薬品等に含まれる化学物質を含めた広義の「くすり」を意味しています。環境中(主に水環境中)におけるPPCPsの検出の報告は、かなり前からありましたが、近年、分析機器の進歩、分析技術の進展から多種類のPPCPsが、飲用水を含む水環境中から微量ながら検出され問題となっています。 続きを表示する

医薬品や化粧品等で、国内で流通しているものは2,800〜3,000種程度あります。人に使用されたこれらの物質は体内で代謝された後、代謝物または未代謝物のまま、排出され、下水から下水処理場へ運ばれます。生物活性のある化学物質は、下水処理場でほとんど分解されますが、一部、処理されずに残ったものが河川へと放出されます。
動物用に使用される医薬品及び動物用飼料に含まれる抗菌剤などは、直接、環境水中あるいは、人の場合と同様に下水経由で環境水中に排出されます。さらに生活系以外でも、病院の排水、薬品工場排水等から河川へ流れることも考えられます。
PPCPsの中には、環境ホルモンと同様、ホルモン様の作用をもつ物質のみならず、様々な生理活性、薬理活性をもつ多種多様な物質があり、PPCPsの生態系への影響は不明の部分も多くあります。  また、抗菌物質が環境中に排出された場合は、土壌中の細菌や真菌等を含む生態系への影響や、環境中細菌の薬剤耐性獲得等が考えられています。一方、水産関係では、養殖に関して直接、抗菌物質(抗生物質等)が水産飼料経由で水環境中に排出されます。また、下水処理に係る活性汚泥中の微生物への影響も考えられます。EU や米国では医薬品評価のためのガイドラインやガイダンスが作成され、それらに基づいて医薬品の登録や申請に必要な環境毒性評価を出すことになっています。
現在、すでに環境中で検出されているPPCPsの濃度は、極めて微量で、人の一生涯に相当する70年間に、我々が、ほぼ一日の摂取する水分である20Lを毎日、飲み続けても、医薬品の推奨1日容量の数%にしかならない程度のものにすぎませんので、直ちに問題になるわけではありません。 ただし、生態系への影響など懸念されるものであり、環境水中への供給源の多くが下水経由であることから、下水処理過程におけるPPCPsの除去、低減対策に挙動を把握することは必要です。
弊社は、全般的な挙動把握目的に適した一斉分析法と、主に問題となると考えられる抗微生物物質(抗細菌剤、抗真菌剤、抗ウイルス剤)の個別分析法を確立し、皆様のご要望にお応えいたします。
なお、エストロゲン活性を持つ経口避妊薬の一種であるエチニルエストラジオール(EE2)の下水処理水試料における分析につきましては、LC-MS/MSによる PPCPsの分析とは、別にHRGC/HRMSによる微量分析の実績があります。

分析可能なPPCPs一覧

弊社で一斉分析可能なPPCPs一覧(68種類、ABC順)及び、個別分析可能な医薬品一覧

個別分析PPCPs
抗生物質
・クラリスロマイシン
・エリスロマイシン
個別分析PPCPs
・フルコナゾール(抗真菌剤)
・イトラコナゾール(抗真菌剤)
・アシクロビル(抗ウイルス剤)

分析項目一覧

下記の媒体の実績があります。
●PPCPs;下水流入水、放流水、汚泥

各種基準及び測定方法

●PPCPs               : LC-MS/MSによる方法
●エチニルエストラジオール(EE2) : HRGC/MS

関係法令

上述のように日本国内における法令上の規制、基準はありません。

主要設備・名称

帝人エコ・サイエンス(株) 学会発表

下水試料中のクラリスロマイシンとエリスロマイシン及びその代謝物の測定 第40回日本水環境学会年会講演集、日本水環境学会、pp.675 (2006.3.) 末岡峯数、大岩俊雄、田辺薫、小森行也、田中宏明
下水処理過程における医薬品類の存在実態と挙動
出典(環境工学研究論文集・第46巻,2009,pp.175〜185)
環境工学論文集、Vol. 46、pp. 175-186、2009 年 成宮正倫、奥田隆、中田典秀、山下尚之、田中宏明、佐藤和志、末岡峯数、大岩俊雄
LC/MS/MSによる下水中の抗真菌薬及び抗ウイルス薬の分析 第19回環境化学討論会講演要旨集、 環境化学討論会、p534-535(2010年6月) 末岡峯数、大岩俊雄、 小森行也, 南山瑞彦
下水試料を対象としたエストロゲンのGC/MSによる高感度測定法 第6回日本水環境学会シンポジウム講演集,p.97 (2003). 末岡峯数、大岩俊雄、田辺薫、八十島誠、小森行也、田中宏明
下水試料中のエストロゲン遊離体の高分解能 GC/MSによる測定法 環境システム計測制御学会誌、Vol.10、 No.3、pp.51-61 (2005.10.) 大岩俊雄、末岡峯数、田辺薫、小森行也、鈴 木穣、田中宏明
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