建設発生木材等のCCA・クレオソート油・クロルデン類の分析を行います。
■防腐・防蟻のため木材にCCA(クロム、銅及びひ素化合物系木材防腐剤)を注入した部分(CCA処理木材)については、不適正な焼却を行った場合にひ素を含む有毒ガスが発生するほか、焼却灰に有害物である六価クロム及びひ素が含まれることなります。
■このため、CCA処理木材については、それ以外の部分と分離・分別し、それが困難な場合には、CCAが注入されている可能性がある部分を含めてこれをすべてCCA処理木材として焼却又は埋め立てを適正に行う必要があります。(建設リサイクル法)
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■CCAが注入された木材、クレオソート油、クロルデン類が塗布された木材はそれ以外の部分と、分離、分別し、廃棄物処理施設において適正な処理を行う必要があります。
(東京都環境局:有害物質自主チェックシート)
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■弊社では、建設発生木材等のCCA、クレオソート油、クロルデン類の分析を行います。
1.背景
(1)CCA処理木材
CCA処理木材は、木材の防腐・防蟻を目的としてCCA(クロム・銅・ヒ素化合物系木材防腐剤)を木材内部に加工注入処理したもので、昭和40年代初期から電柱や家屋の土台、大引き、台所等の水回に使用されてきました。現在は、CCAの毒性などから国内ではほとんど生産・使用されていませんが、今後建築物の解体によって今まで使用されてきたCCA処理木材が廃棄物として大量に排出されることが予想されます。
表1に1967年改正のJIS規格「クロム・銅・ヒ素化合物系防腐剤」(K1554-1967)を示す。
(2)クレオソート油
クレオソート油には、ベンゾ(a)ピレン等の多環芳香族炭化水素、フェノール等のタール酸類、ピリジン等のタール塩基類など多種類の物質が含まれています。
また、クレオソート油は木材防腐・防虫剤として、古くから電柱や鉄道の枕木に、現在は外構材などの建築材、公園の階段木材、樹木の支柱や垣根などでも使用されています。
(3)クロルデン類
クロルデン類は白蟻駆除剤、木材加工用防虫材として用いられてきました。また、廃棄物として処理される木材にはクロルデン類を含有するものも少なくなく、廃材の再利用においてもクロルデン類の確認が必要になります。
2.試料採取方法
試料片は、それぞれ下図に示す4ヶ所から深さ10mm、幅5mm、長さ20mmの木片を採取する。
〔製材の日本農林規格(制定:平成19年8月29日農林水産省告示1083号)引用〕
3.分析方法
4.参考
参考として各種の品質基準、規制基準、指針値を示します。
(1)燃料用木質チップの品質基準※
(2)有害物質を含有する家庭用品の規制基準※
(3)農薬に関する環境管理指針値※
5.お問い合わせ・申し込み方法
お問い合わせ、試験の申し込みは、最寄りの事業所/営業部にお願いします。
6.参考資料
建設副産物の適正処理-東京都都市整備局
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/seisaku/recy/recy_guido06.pdf
クレオソート油について
http://www.pref.osaka.lg.jp/kankyoeisei/kateiyouhin/kureosouto.html
建設リサイクル法
http://www5b.biglobe.ne.jp/~amigo-x/sub7.htm
有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律第2条第2項の物質を定める政令 の一部を改正する政令及び有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律施行規則 の一部を改正する省令の制定について
http://www.nihs.go.jp/mhlw/chemical/katei/PDF/040615tuchi.pdf
「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律の運用に伴う 留意事項について」の一部改正について
http://www.nihs.go.jp/mhlw/chemical/katei/PDF/040615tuchi2.pdf